子育て悩み相談〜川原藤楽空にお任せ

「ここに書いてあるのは本当だ!」と思ったら、私はあなたの味方になれました。
「でもこれは違うなあ」と思ったら、あなたは本当の自分の気持ちをみつけました。


あなたとお子さんのために、人間観察のプロが本気で書きました。だから自由にいいとこ取りをしてください。

(川原藤 楽空)

子どもが幸せになる条件はとても簡単です

福岡県田川児童相談所・元所長
紫牟田 和男

 川原藤楽空君が一線を退いて地味な用務員職に就き、これからのんびり生きるのだろうと思っていたら、そうではなかったようです。
子育てに苦労している若い親御さんに、ネットを通じて自分の経験や体験を伝え、励ましているようだと人づてに聞きました。どうやら物書きに引退はなさそうですね。

川原藤君との出会いは6年ほど前、臨床心理学者の氏原寛・京都大学名誉教授が九州大学で講演した際、ロビーで名刺交換をしたことがきっかけです。
医療や治療の外にいる彼が、今日の講演をどんな記事にするのだろうと思っていたら、講演会の概要を書いたあとに彼の署名入りのコラムを設け、次のようなコメントを載せていました。


▼臨床心理の知識や実践のない私にも役に立つだろうとの直感があった▼だから先入観に囚われず、そのまま聞いた。知識としては聞かなかった。そして直感は当たっていた▼臨床心理の世界を足元の土とすれば、そのずっと下を脈々と流れる地下水脈のような講演だった▼その豊かな水脈で土壌は常に湿り、いろんな種を植えることができる▼後半になるにつれ言葉がどんどん捨てられて葉先のように細くなっていき、ついには事例も身の回りのことだけになって、最後に氏の死生観が露のしずくのように、葉の先端からぽとりと落ちた▼氏の威厳が影響しない私は素直に、本当にこの人はいい年の取り方をしていると思った▼そして「今日の話を心に病のある人が聞けば、そのうち何パーセントかは、たちまち治癒するに違いない」とも感じた。それは、一般大衆の一人である私にとても染み入ったからである▼講演の半ばで氏は言った。「私は今日、ここに来るのに82年かかった。物理的には皆さんと同じ場所にいても、実は違う所にいる」。この言葉の意味はとても深いが、はたしてどれだけの参加者に届いただろう。(楽空)


このコラムを読んだうちの何人かが、この記者はどんな人だろうと、私に感想を述べました。当日名刺交換をしたことに縁を感じます。
専門家でないがゆえの強みが彼の持ち味です。

ところで先日、川原藤君から、「今だから書けること」を特別寄稿しませんかと連絡が来ました。このサイトのトップ扱いだそうです。
彼の誘いに乗ることは、苦労して子育てをしている母親や父親の役に立つことでもありますから、大した話はできないよと断った上で快諾しました。

あいさつができるだけで十分

 成人のメンタルヘルスや子どもの非行、いじめ、虐待からの保護といった仕事に関わってきて思うのは、普通の子供であるために親が教えることは、とても簡単なことです。
それは「あいさつができること」
それだけでいいと思います。

「おはようございます」
「ありがとう」
「しつれいします」
「すみません」

 いわゆる「オアシス運動」です。
これさえちゃんと自分から言えれば、みんなから好かれます。「ありがとう」は2回言ってもいいくらいです。

そのためには親があいさつすること。
親がやってみせなければ子どもはやりません。社会に出て勤めるようになっても、親自身が満足にあいさつができないから、子どもは口の中でぼそぼそっと言うだけです。

次に、「相談する力をつけること」です。
周囲にいる人の大半は、相談されたら自分にできる範囲で何とか助けてあげようとします。
だから、思っていることをちゃんと言葉にできる能力は身につけておいたほうがいいです。
これも、親が子どもに権威を示すのではなく、あれこれ相談して、子どもの相談も受ける親子関係のほうがいいです。

あいさつと相談できる力。まずこれを身につけさせてください。

 川原藤君は常々言っていました。
「100人に拍手された人の101人目になるのではなく、1度も拍手されたことのない人の、最初の1人になりたい」と。
このサイトがそうなることを願っています。

紫牟田 記


<ブログの挿絵について>

画:R2

 ひとつのブログに一つか二つ、プロの児童絵本画家、R2さんの絵を、ご本人の了解を得て使わせていただいています。
子育ては、喜びも大きいですが、それ以上の苦労もあります。
R2さんの絵でわずかのあいだでも心を癒してもらえたらうれしいです。
お子さんに見せたら、よろこんでいろいろなストーリーをつくるかもしれません。

(川原藤 楽空)